最近は、使っていないPCは電源を切るのではなく、スリープさせる事が多いだろう。ノートPCは、ディスプレイを閉じるとスリープ状態に入る。しかし、デスクトップPCをスリープさせるには、本体の電源ボタンを押す必要がある。この電源ボタンを手元に設置するのが「GenmaiBule PC 電源スイッチ」だ。
GenmaiBule PC 電源スイッチの概要
デスクトップPCには、ケースに電源スイッチなどが設置されていてマザーボードの端子に接続している。GenmaiBule PC 電源スイッチは、この端子を利用しマザーボードの電源スイッチ端子に接続する。ケーブルが2メートルあるため、電源スイッチの設置場所の自由度が増すという製品だ。

GenmaiBule PC 電源スイッチの包装。簡易だ


接続は少々ややこしい
GenmaiBule PC 電源スイッチは、マザーボードの電源スイッチの端子に接続するが、意外に面倒な作業だ。多くのデスクトップPCは、電源LEDは2つ、電源スイッチ、ビープ音、HDD/SSDランプ、リセットスイッチを10×2ピンに接続しなければならない。しかもピンの間隔が狭いため、難易度が高い。
なお、このれらの端子は統一された名称はないため、ASUSの「システムパネルヘッダー」とする。
GenmaiBule PC 電源スイッチは、マザーボードの電源スイッチ端子とLEDの端子に接続する。電源端子には向きがないが、LEDは+とーがあるので注意が必要。また、システムパネルヘッダーは、どこにどの端子を挿すのか分かりにくい上に、組み立てた後は手が届きにくい。そのため、システムパネルヘッダーとケーブルの間に長さ15cmの「コネクタ簡単脱着ケーブル」を使うと、脱着が楽になる。



また、どの端子に何を挿すのか分かりにくいため、マニュアルも必要。説明書は必須、コネクタ簡単脱着ケーブルはあれば楽だ。
設置方法
1.システムパネルヘッダーからケーブルを抜く


2.背面のスロットカバーを外し、GenmaiBule PC 電源スイッチのケーブルをケースの中に通す

3.コネクタ簡単脱着ケーブルにGenmaiBule PC 電源スイッチの電源LEDと電源スイッチのケーブルを接続する。マザーボードのメーカーやモデルによってシステムパネルヘッダーの配置が異なる可能性もあるので、注意すること。


4.必要であれば残りのHDD/SSDランプ、リセットスイッチのケーブルもコネクタ簡単脱着ケーブルに接続する
勝手にスリープから復帰しない設定
PCをスリープ状態にすると、勝手にPCがスリープ状態から復帰することがある。これは、PCに接続されている周辺機器がPCがスリープ状態から復帰するように設定してあるからだ。
このようにスリープからの復帰は「イベントビューア」で確認できる。しかし、復帰させる周辺機器は1つとは限らない。そのため、周辺機器を1つずつ設定する。
スリープから復帰させた周辺機器の多くは、キーボードとマウス、ネットワークアダプター、「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」(USB)だ。
少々、根気が必要だが、疑わしい周辺機器の「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ、状態を開示できるようにする」のチェックをすべて外す。これで、勝手にスリープ状態から復帰することは、少なくなる。

このデバイスで、コンピュターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外す

同じような製品はたくさんある
この製品は、「GenmaiBule PC 電源スイッチ」と名前が付けられているが、メーカーも分からないノーブランド品だ。異なるショップから、明らかに同じ商品が販売されている。さらに、リセットスイッチ付き、HDD/SSD LED付きなどさまざまな機能が付いている。今回取り上げたGenmaiBule PC 電源スイッチは、そんな外付けの電源スイッチの中でも機能は最低限だ。