不正ログインを防ぐためには指紋認証が有効だ。そのため、このような指紋リーダーは数多くラインナップされているが、「FIDO」と「Windows Hello」の両方に対応した製品を買うことをおすすめする。
「FIDO」と「Windows Hello」とは?
「FIDO」とは、生体認証の標準規格。例えば、FIDOに対応したWebサイトを開くとパスワードの代わりや二段階認証として指紋などの生体認証が使える。この指紋データは、クライアント側に保存されており、サーバ側の暗号化キーと組み合わせて認証をする。そのため、万が一、指紋データが漏洩しても不正ログインはできない。
「Windows Hello」は、指紋や顔などの生体認証、USBキーやBluetoothなどの“物”による認証が行えるWindowsの機能。主にWindowsへのログイン時に使う。
マニュアルとソフトウェアはDropboxからダウンロード
今回購入した製品は「Fingerprint USB Dongle」。この製品がややこしいのは、必要なドライバーやソフトがダウンロードできるWebページのURLが、製品の説明書ではなくAmazonの商品明細に書かれていること。これは、なかなか気づかない。


から「FPSSKInstaller V30.zip」をダウンロード。Fingerprint USB Dongleをパソコンに接続して、ダウンロードした.zipファイルを展開して、実行ファイルを開くとドライバやソフトがインストールできる。
指紋を登録する
指紋の登録は、用意されたアプリではなくWindowsから行う。
[設定]→[アカウント]→[サインイン オプション]→[指紋認証]の[セットアップ]で指示された通りに、指紋を読み込ませたら完了だ。以下は、マイクロソフトのWebページの「生体認証の『Windows Hello』でより安全に!」にも詳しく書いてある。







指紋の読み取りは高速で失敗が少ない
このように指紋を読み込ませて、試しにWindowsをロック。指紋でロックを解除してみた。すると、指をほんのわずかタッチするだけで認証できた。また、失敗することもほとんどない。
ドライバとソフトウェアのダウンロードは分かりにくく、面倒だ。しかし、一度行えば、これほどストレスなく指紋認証が使える。
指紋認証はあくまでも利便性の向上
Windows Helloの指紋認証は、セキュリティよりも利便性の向上にある。わたしは指紋認証を使うまでは、4桁の数字でログインする「PIN」を使っていた。このPINを指紋認証に置き換えたかったが、PINを設定しないと指紋認証が使えない。そのため、指紋認証はPINの代わりでしかないということだ。