Google Fit対応小型スマートウォッチは4千円台の「Mi Band」がおすすめ

 スマートウォッチを紛失した。このスマートウォッチは、かなり使い込んでおりそろそろ買い替えようと思っていたところ。ちょうどいいので、この際、Google Fitに対応した製品を買おうと探したところ Xiaomiの「Mi band 3」 を見つけた。

価格が手頃な「Mi Smart Band 5」も引き続き販売中

Google Fit対応スマートウォッチに求める5つの条件

 購入するスマートウォッチの条件としては、

  • Google Fitと同期すること
  • スマートフォンにBluetoothで接続して自動的に連携すること
  • バッテリーは3日は持つこと。バッテリーは2時間程度の充電でフルになること
  • 求める機能は、歩数の測定、時刻の確認、睡眠時間の管理
    電話の着信などのスマートフォン連携は不要
    拡張性は求めない
  • 装着感がない

 特に重要なのは、装着感がないことと、バッテリーの持ちだ。小型のスマートウォッチ、と言うよりも、「ウェブルバンド」や「ウェアブルブレスレット」と呼ばれる商品は、運動量のほかに睡眠時間や眠りの深さも記録できる。そうなると、四六時中身に付ける。そのため、一般的なスマートウォッチは大きすぎるため除外。また一般的なスマートウォッチは、バッテリーの持ちが悪いことも欠点だ。四六時中身に付けているデバイスのバッテリーの持ち時間は気にしたくない。

Google Fitとは?

 スマートウォッチに求めることとして「Google Fit対応機器」という条件がある。この、Google Fitとはユーザの身体情報を集約するハブのようなAndroidとiOS向けのサービス。スマートフォン、スマートウォッチ、体重計、スマートウォッチ、血圧計、睡眠マットなどの機器からユーザの身体情報を取得。権限が与えられたアプリは、Google Fitからそれらの数値が取得できるという仕組みだ。

Google Fit
活動的な日々を送れるようにアドバイス

 このように集約した身体情報は、例えばGoogle Fitに対応した生活習慣のアドバイスを行うアプリなどが取得。体重が増加傾向にあると、ユーザに通知して、運動量を増やす、食事の時間や睡眠時間を見直す、などといったアドバイスをしてくれる。

 アドバイスでたくさんの身体データを集めなければできない。体重だけ、睡眠時間だけでは、健康管理のアドバイスは無理だ。そのため、それぞれのアプリやスマートウォッチなどの機器はGoogle Fitに情報を集約。このたくさんの情報を分析することで、詳しい適切な健康管理のアドバイスができる。

 また、アップルはiPhoneとiPad向けにGoogle Fitと同じようなサービスとして「ヘルスケア」を展開している。

iOS - ヘルスケア
あなたの健康に関わる大切な情報にアクセスしやすくするヘルスケアアプリ。これからは、心と視覚の健康への理解も深められます。

Google Fitの対応製品は?

 まずは、Amazonで「Google Fit」をキーワードに商品を探したら、価格が3,000円から5,000円程度の安い商品がたくさん現れた。以前、利用していた「ムーヴバンド」が15,000円程度のことを考えると安い。どれにしようか迷っていたが、聞いたことがないメーカーばかりだ。商品の画像に入れられている文字を見るとどうも中国のメーカーらしい。まったく同じ外見で製品名は異なるというものも多く存在した。

Amazon.co.jp: Google Fit
Amazon.co.jp: Google Fit

 さらにGoogle Fitに対応していると明記されている製品がなく、何を買っていいのか分からない状態だ。

 Amazonを離れて調べてみると、Google Fitに対応している、日本のサポートがある、日本の無線通信機器の試験に通っていることなどを考慮すると

の3モデルしかないようだ。

 このうち、SWR30は2014年11月に発売された製品。もう4年も前になるが、発売当時の16,000円程度からほとんど値段が下がっていない。また、専用のアプリや利用者のブログを見るとGoogle Fitに対応しているようだが、やはり製品に対応が明記されている方がいい。

 HUAWEI(ファーウェイ)のBand 3 Proも、Google Fitへの対応はSWR30と同じ程度で、対応しているとはっきりと書いていない。

 となるとXiaomi(シャオミイ)の「Mi band 3」しか選択肢がない。また、12月14日に日本で発売されたばかりであり、Google Fitへの対応が明記してあるので安心だ。

 GPS端末メーカーのガーミンもスマートウォッチをいくつか販売しているが、サポートに問い合わせたらGoogle Fitに対応していないという返事だった。

 ほかには、Google Fitに対応したNokiaの「Pulse HR」の日本語のWebサイトがあったが、「お住まいの国ではご利用いただけません」という注意書き。おそらく、日本で使える無線通信機器として認可されていないのだろう。

日本で安心して購入できるスマートウォッチはMi Band

 Apple Watchを初めとしたスマートウオッチは、一瞬、はやったが、もう下火だ。さらにスマートウォッチも、このように市場がほとんどない。上にあげたムーヴバンド 3は2016年3月、SWR30は2014年11月に発売されたが、後継モデルが出ていない。

 Amazonを検索する限り、中国ではHUAWEIやXiaomiを初めとして、たくさんのメーカーがスマートウォッチをグローバル展開しているようだ。アメリカのFitbitは、スマートウォッチから、表示がまったくないバンドまで幅広くラインナップしている。

 しかし、日本にはソニーモバイルのSWR30とドコモのムーヴバンドだけだ。それほど需要がないのだろうか。