商品レビューのブログでは定番となっている“開封の儀”。それはいらない。使い勝手が知りたい。しかし、「ゆるキャン△ 志摩リンのストライプマフラー」は開封の儀を書くしかないだろう。それは、価格は4,000円程度だが、10,000円以上に見えてしまうほどだからだ。

アニメグッズとしての上乗せ価格はない
「ゆるキャン△ 志摩リンのストライプマフラー」は、まんがとアニメの「ゆるキャン△」に登場する志摩リンが身につけているマフラーのデザインを再現した商品。ゆるキャン△は、キャンプをテーマにしたマンガだが、シーズンオフに行う冬キャンプ(冬キャン)が中心。そんな寒い時期に志摩リンが巻いているマフラーだから、さぞかし暖かいのだろう。
このマフラーの価格は3,880円で、送料は500円、合計4,380円で購入した。アニメのグッズは、一般的な商品よりも割高なことが多い。このような商品だと10,000円程度してもおかしくない。しかし、4,000円程度なら一般的なマフラーと同程度だろう。
アニメをはじめとしたキャラクターグッズが一般的な商品よりも割高いのは、イラストなどの使用料よりも、生産量が限られることが原因だ。おそらく、このリンのマフラーは5,000個も作っていない。そうなると、どうしても1つ当たりのコストが高くなってしまう。それが価格に反映されることがある。
アニメグッズのマフラーだと気が付かれない―分かる人はゆるキャン△を見た人だけ
このマフラーを買った理由の1つは、アニメのグッズだと分からない点だ。わたしは、たくさんのアニメを見て、原作の電子書籍や音楽は購入する。しかし、グッズはほとんど買わない。買ったら使いたくなるが、キャラクターの絵などが入っていると外で使うのはさすがにためらうからだ。
その点、リンのマフラーはアニメのグッズだとは気が付かないだろう。気が付くような人は、作品を知っている人。仲間だ。
4,000円のマフラーなのに箱に入っている
いよいよ開封の儀。
まず不思議に思ったのは、マフラーなのに思ったよりも大きな箱で送られてきたこと。過剰梱包だと思っていたが、それは間違いだった。箱を開け、緩衝材を1つずつ取り出していく。すると、中から出てきたのは箱に入ったマフラー。4,000円程度のマフラーなら袋に入っているだけだと思っていたが、これにはさすがに驚いた。



一般的な商品なら、包装を簡素化することでコストを削減するだろう。4,000円程度のマフラーなら袋に入っていればいい。しかし、アニメのグッズならこのような演出は必要だと思う。
商品だけではなく箱もアニメのグッズとは思えないデザイン。百貨店のマフラーコーナーに置いてあっても、これがアニメのグッズとは誰も気が付かないだろう。
アニメのグッズと認識できるのはリンのイラストだが、印刷されているのは裏面で、さらにモノクロで目立たない。しかし、唯一、色が付いているのは、マフラーの部分。黒澤監督の「天国と地獄」を思い出す。
これは勝手な想像だが、このマフラーはリンが自分で買った物ではなく、おじいさんからプレゼントされた物だろう。リンが冬キャンを始めたのは、おじいさんからキャンプ用品をもらったのがきっかけだ。その際、防寒具の1つとして新たに買ったマフラーも含まれていた、ということだと思っている。



リンのマフラーの巻き方が分からない
ここまでテンション高く書いたが、マフラーは至って普通のアクリル素材の肌触りだ。
せっかくだから、マフラーはイラストのリンのように巻きたい。しかし、イラストだけを見ても分からない。そのため、このマフラーの巻き方を書いた説明書を付けて欲しかった。
ということで、マフラーなのに、気が付けばこんな量の文章を書いていた。ちょうど、いまは雪が降って寒い。このマフラーを巻いてどこかに出かけたい気分だ。


