クレジットカードには、有効期限がある。これは、顧客が保有する古いクレジットカードを、より新しい偽造対策を採用したクレジットカードに交換するというのが大きな理由だ。よく分かるのが、接触式のICチップだった。
クレジットカードの有効期限は偽造防止のため
この接触式ICチップのクレジットカードが出回り始めた当時は、磁気ストライプとサインまたは、サインレスの2つの方法が主流だった。接触式のICチップ対応する加盟店はほとんどなかったため、消えゆくサービスだと思っていた。
しかし、現在は、接触式のICチップを用いた支払いがほとんどだ。スーパーではサインレスというよりもPINコード(暗証番号)なし決済、そのほかの店舗では接触式のICチップとPINコードで決済をするようになった。クレジットカード会社が計画的に磁気ストライプだけのカードから接触式のICチップのカードに取り替えた苦労がようやく実を結んだ。
このような理由があるため、クレジットカードに有効期限が設定されているのは理解できる。しかし、さまざまな支払いにクレジットカードを利用していると、有効期限が過ぎたことが原因で決済ができないことがある。その中の1つがQR/バーコード決済の「Origami Pay」だ。
Origami Payは登録しているクレジットカードの有効期限が切れると決済できない
先日、ローソンで品物を手に取りレジで精算するとき。Origami Payを使ったらエラーとなり決済ができなかった。仕方がないのでクレジットカードで支払った。改めてOrigamiから届いたSMSを読むと、
ご登録のクレジットカードの有効期限切れ等の理由により、お支払いを完了できませんでした。
とあった。確かにOrigami Payに登録したクレジットカードは、最近、有効期限が過ぎた。そのため、決済ができなかったというわけだ。
そこでOrigami Payに登録しているクレジットカードの情報を編集しようと思ったら、削除と登録しかできない。仕方がないので、新しいカードの番号を入力して、古いカードは削除した。
有効期限を過ぎたクレジットカードでは決済させない、クレジットカード情報の編集はできないというのは、セキュリティ上、安心だ。しかし、決済ができないのは、お店のレジでバーコードを読み込ませて初めて気が付く。それならアプリで通知を送るなどのお知らせが欲しい。
d払いもクレジットカードの有効期限に注意、PayPayは不明
今のところ、わたしが利用しているQR/バーコード決済は、Origami Payの他に、d払いとPayPayがある。これらの決済サービスには電子マネーが残っているため、まだクレジットカード決済を行っていない。そのため、クレジットカードの有効期限が切れても決済できるかどうか、今のところ分からない。
決済できないということに気が付くのは、先ほどのケースのように店舗のレジだろう。決済ができないと、レジの後ろの人や店員を待たせることになるので焦ってしまう。そのため、事前に確認をしたほうがいい。
まずd払いだが、はっきりと「有効期限切れ」と表示された。確認方法は、左上の[三本線]→[設定]→[お支払い方法]→[クレジットカード]とたどって行くと分かる。こちらもクレジットカード情報は編集はできないので、削除ののち、再度、登録した。
Origami Payは、[銀行口座とカード]で確認できる。
PayPyaは不明だ。しかし、「本人認証していません」というメッセージが表示されていたため、[本人確認を設定する]をタップ。しかし「処理に失敗しました」とエラーメッセージが出てきて、これ以上進めなかった。試しにこのカードを削除。新たに登録したら、「本人確認済み」と表示された。
有効期限切れで決済できないは、複数のクレジットカードの登録で解決
このようにクレジットカードの有効期限が切れて、QR/バーコード決済ができないこともある。それを防ぐのは、予備のクレジットカードも登録しておくことだ。実際に試していないため断言できないが、インターフェイスなどから見て、Origami Pay、PayPay、d払いともに可能のようだ。
クレジットカードの有効期限が近づいて、新しいカードが届いたときに思い出して欲しい。