Androidの省電力モードの切り替えは分かりにくい ――事前の確認を #Android

 東日本大震災から8年が経過した。その後も2016年には熊本地震、2018年には北海道胆振東部地震が発生した。熊本地震も甚大な被害があったが、北海道胆振東部地震はこれまでにはなかった事が起きた。それは、北海道全域が停電となる「ブラックアウト」が起きたことだ。経済産業省によると、全面復旧まで2日を要したとしている。

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 これにより、携帯電話の基地局のバッテリーが尽きて、つながらない障害が発生した。

 また、端末であるスマートフォンのバッテリーも充電できなかった。停電が解消されたあと、避難所に設置された無数の充電器にスマートフォンがつながれていたのをニュースで見た覚えがある。

Android端末の省電力モードの切り替え方はそれぞれ異なる

 そのため、地震や災害が発生したときには、すぐにスマートフォンを省電力モードに切り替えることをおすすめする。災害が発生した直後は電気が使えても、送電設備に障害が発生し、普段よりも停電が発生する可能性が高いからだ。

 iPhone(iOS)は通信会社などによるカスタマイズは一切できない。そのため、どの通信会社でも、アップルストアで販売されているSIMフリー版でも省電力モードへの切り替えは同じだ。ホーム画面から[設定]→[バッテリー]→[低電力モード]にて切り替えができる。

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 しかし、Androidはメーカーや通信会社がカスタマイズすることが多く、統一性がない。具体的には手元にあるAndroid 6.01では、Zenfone Zoomは[設定]→[電力管理]→[省電力設定]で省電力モードに切り替えられる。なお、この[電力管理]と同じ画面に[電池]という項目がありややこしい。また、Android 8.0.0のXperia X Compactでは[設定]→[バッテリー]にて省電力モードに切り替えられる。

Androidの省電力モードの切り替えは分かりにくい ――事前の確認を #Android 6

 このように端末により節電モードへの切り替えが異なる。災害時などに備えてあらかじめ確認をしておくといいだろう。

省電力モードの切り替え方の統一化を

 北海道胆振東部地震は、2018年9月6日に発生した。その際、このようなスマートフォンのバッテリー不足が表面化した。ニュースのL字画面の下では、スマートフォンを省電力モードに切り替える事を呼びかけていたほどだ。

 iPhoneの省電力モードの切り替えの説明は、上記のように簡単だ。しかし、Android端末は説明になっていなかった。というよりも、あまりにも多いから説明できないというのが正しい。

 スマートフォンも含めた移動通信はライフラインだ。各通信会社は、東日本大震災以来、基地局の停電対策を強化した。しかし、Android端末の省電力モードへの切り替え方法を統一化するという話しは一切聞かない。緊急地震速報のときのように、足並みを揃えて進めていただきたい。