ビックカメラ.comにて、ASUSの14型ノートパソコンが21,384円(税込み)で販売されている。さらに、ビックカメラのポイントは10%、LINE Payで決済すると20%還元される。これらポイントや還元は6,415円分で、実質14,969円だ。これは、デスクトップパソコンのCPUという価格だ。

2万円のパソコンはエントリーモデルではない
パソコンに限らず低価格のモデルは、「エントリーモデル」と呼ばれている。ここで言う「エントリー」は、最初に買う、入り口、初心者などの意味がある。しかし、パソコンでエントリーモデルと呼ばれるのは、5万円以上だろう。2万円のパソコンは、まったくエントリーではない。上級者が、限られたスペックでどこまで使えるように苦心するのが正しい使い方だ。




Microsoft OfficeはOnlineではなく、アプリ版がおすすめか?
スペックで気になるのは、ストレージが32Gバイト、メモリが4Gバイトというところだ。また、無線LANはIEEE 802.11acに対応していない。
Microsoft Officeはインストールされていないため、別途、購入やOffice 365の契約が必要。Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Publisher、Accessが利用できる「Office 365 Solo」の動作要件は、1.6GHz 以上で2コア以上のCPU、メモリ2Gバイト、4Gバイトのストレージが必要だとされている。
このASUSのパソコンのストレージはeMMCの32Gバイト、RAMは4Gバイトのため要件は満たす。ただ、CPUはAMDのE2-6110で、4コアだがクロック周波数は1.5HGzだ。Officeの動作要件の1.6GHzには届かない。Office 365は、1か月間の使用期限があるため試しに利用するのが無難だ。
またOffice 365 Soloを契約すると、1Tバイト分のOneDriveが利用できる。これが非常に重要。このASUSのパソコンのストレージは32Gバイトしかない。作成したドキュメントは、パソコンではなくOneDriveに保存するのが正しいだろう。
Office 365ではなく、WebブラウザでOffice製品が使える「Office Online」を利用するのも手だ。しかし、スペックが低いタブレットで使っていたことがあるが、Webブラウザ上でOfficeが動いているため、少々動作が鈍く感じることがある。
おそらく、PublisherとAccessは使う機会は少ないだろう。そのほかのアプリも不要な機能をインストールしないでストレージをなるべくあけることをおすすめする。
ちょっと冒険をしてChrome OS派生版をインストールするのもいいかも
このようにスペックが低いノートPCには、Googleが中心に開発したOS「Google Chrome OS」の派生版をインストールするのも面白そうだ。今のところ「CloudReady」がメジャーのようだ。もちろん、ドライバーがすべて揃っているとも限らない。完璧に使えるようになるのは苦労するだろう。



しかし、苦労をする価値はあるだろう。このASUSのパソコンはストレージもメモリも少ない。Chrome OSは、このように低いスペックのノートパソコンを前提に開発されているからだ。ワープロや表計算は、WebブラウザのGoogleドキュメントを利用。これらのファイルはGoogleドライブに保存することが前提だ。
さらに、マイクロソフトのOffice Onlineも動作すると思われる。その場合は、ファイルをOneDriveに保存することになる。
2.5インチのHDDやSSDを装着するスペースがあるらしい
また、口コミやWeb上の情報では、2.5インチのSSDやHDDを装着できるスペースがあるらしい。これができたなら、32Gバイトという小さいストレージは弱点にはならない。
主なスペック
CPU:AMD E2-6110 APU(1.5GHz、4コア)
ストレージ:32Gバイト
メモリ:4Gバイト
無線LAN:IEEE 802.11b/g/n
バッテリ駆動時間:約5.5時間
インターフェイス:HDMI×1、USB3.1(Type-C/Gen1)×1、USB3.0×1、USB2.0×1SDXCメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDメモリーカード、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
本体サイズ(幅×高さ×奥行):339mm×21.9mm幅339mm×235mm
本体重量:約1.5Kg
モニタサイズ:14.0型
モニター解像度:1366×768ドット(WXGA)