運動量や睡眠時間が管理できるGoogle Fit対応のスマートウォッチ「Mi band 3」。購入したものの、初期設定以降、ほとんど操作はしていない。さらに装着感がほとんどないため、まったくストレスがなく利用できている。このようにレビューを書くのも忘れていたほど体に溶け込んでいる感覚だ。
スマートウォッチはスマートウオッチの機能を絞り込んで利便性を向上
一時期、盛り上がったスマートウオッチは、通常の時計よりも大きく、重たく、時計としては電池の持ちが悪いというものだった。スマートウオッチは腕時計の大きさをしたスマートフォンだ。アプリをインストールすることで、いろいろな事ができるという汎用性がある。この汎用性を実現させるために、先に挙げた欠点が生じてしまった。
その点、Mi bandを含む最近のスマートウオッチというより“ スマートウォッチ ”は、利用頻度が高い機能に絞り込んでこれらの欠点を解消している。
今のところ、Mi band 3では、
- 歩数/走行測定
- 睡眠時間測定
- SMS、通話、LINE、IP電話の着信
- 座りすぎ通知
- スマートフォンのロック
- 睡眠時間と歩数の通知
- 天気予報
が利用できる。
スマートウオッチでは、これらいずれの機能もアプリで対応できる。その中で利用頻度が高い機能に絞ったのがスマートウォッチだ。
装着感はない
スマートウォッチは日常生活の運動量と睡眠の状態など、ありとあらゆる運動を記録する。そのため、四六時中、身につけておかないと意味がない。
その点でMi band 3は、優れている。本体は軽く長細いため、手首を動かしても阻害するものはない。何度となく、落としたか外れたかと思ったが、手首に巻いてあった。それほど、装着感がないということだ。
連続使用時間19日間
さらに、仕様に書いてあった「最大持続時間20日」は、これにほぼ当てはまる。念のためだが、20時間ではなくて20日間だ。この数字も、いろいろな機能をオフにして無理に省電力化したものではない。必要な機能をオンにした実環境でも、バッテリーはおおよそ19日間は持つ。また、この19日間というのは正確には10%を切ったタイミングだ。ギリギリまで使えば、21日間は持つと思われる。
- 1月31日~2月19日 → 19日間
- 2月19日~3月10日 → 19日間
充電は少し面倒だ。バンドからMi band 3を取り外し、専用の充電器と接続する必要がある。これは、microUSBなど汎用性が高いコネクタで、Mi band 3をバンドに付けたまま充電できるようにしてほしかった。
とはいうものの、連続使用時間は19日間と長いため、ほとんど充電する機会はない。大まかに計算すると1年に20回程度。大きな問題ではないかもしれない。


操作はタップとスライドで縦と横のメニュー
Mi band 3は、タップまたはスライドで操作できる。手前にへこんだ部分があり、ここをタップするとディスプレイに時計が表示。
さらに、上下にスライドすると、「歩数」「心拍数」「天気予報」「トレッドミル」「通知」「その他」の順にメニューが表れる。その中で、「その他」のメニューで左から右にスライドさせると、「ストップウオッチ」「サイレント」「デバイスを探す」「画面」「ファクトリーリセット」「バージョン情報」の画面に切り替えられるといった具合だ。その際、へこんだ部分を長押しすると決定となる。
データの転送は考えなくてもいい
Mi band 3で取得した各種データは、スマホのアプリ「Mi Fit」を経由することでインターネット上のサービスにデータをアップロードしている。例えば、スマホのアプリを立ち上げて受信待ちモードに設定して、スマートウォッチを操作するといったことは必要ない。
これも何も意識はしなくてもよい。最初にスマホとMi band 3をペアリングさせたらこれで完了。あとは、適切なタイミングで自動的にデータの転送が行われる。
さらに、Google Fitとも連携できるため、運動量と体重の比較も簡単だ。
やはり便利なスマホの通話やメールの通知
Mi band 3の通話やSMS、LINEの着信はいらないと思っていた。しかし、結局、オンにしている。
また、便利なのが、Androidの「Smart Lock」に対応していることだ。Smart Lockとは、Bluetoothで特定の機器が接続されていたり、特定の場所にいたりすると、スリープからの復帰時に認証を必要としないAndroidの機能。
例えば、Mi band 3とスマホがBluetoothで接続している間は、スマホのスリープからの復帰時には認証を必要としない。外出時に身につけているMi band 3と、手に持っているスマホがBluetoothでリンクしているとロックが外れる。
腕時計の機能だけでも十分に使える
Mi band 3は、時計としての出来もよい。時計の機能だけで5,000円だとしても買いだ。
ディスプレイは0.78インチで128×80、表示色は水色1色だけというスマートウォッチなどとは比べものにならないくらい貧弱だ。
しかし、これで十分。中には無理をして256色程度にカラー化したデバイスは見かけるが、多くは安っぽく見える。しかし、Mi band 3は水色1色だが、はっきり見えるため安く見えない。ただ、晴天時の屋外では見えにくい。
また、ディスプレイは普段は何も表示されないが、ディスプレイをタップすると時刻などが表示される。ここまではよくある事だろうが、手首を回すという腕時計を見る動作にも反応してディスプレイが表示される。単純に振動を与えるたり、本体を横方向に回転させたりしてもディスプレイは点灯しない。縦方向に回すという時計を見る動作にしか反応しない点が評価できる。
さらに細かいことだが、この自動点灯やディスプレイの明るさを落とす時間帯も設定できるなど、徹底した省電力がなされている。また、おそらくMi Fitアプリを経由して補正も行われているため、時刻は正確だろう。
これらを考えると、Mi band 3の本体は5,000円、バンドは高くても2,000円。歩数計はおまけで、合計7,000円で簡単にバンドが交換できる腕時計として使っても十分だ。



「5,000円の割りにはよくできている」というレベルではないMi band 3
Mi band 3は、よくできている。機能を絞り込んで小型化して、なおかつバッテリーの持ちがいい。5,000円という価格にしてはよくできている、ではなく価格を隠してもその出来は高く評価できる。
フル充電で、20日間も使えるというバッテリーの持ちは重要で、これはいわゆるIoT機器の課題でもある。このように徹底的な省電力化が図られているMi bandだが、いつかのタイミングでソーラー充電式になり、充電が不要になる可能性も考えられる。そうなると、Mi bandにまったく触れなくても、活動量と睡眠時間の管理ができる。ひょっとしたらそのような製品はすでに発売されているのかもしれない。それほど、難しいことではないはずだ。
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