「EaseUS Todo Backup」でバックアップ【3.Home版で高速バックアップ】

 EaseUS Todo Backupを使ってバックアップと復元を行ったが、これは無料版の「Free」。無償版でここまでできる。となると、有料版の「EaseUS Todo Backup Home」も気になる。

EaseUS® Todo Backup Home - Windows用の簡単かつ安全なバックアップソフト
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謝意

記事の執筆にあたりEaseUSさまからライセンスをいただきました。ありがとうございます。

HomeとFreeの違いは?

「EaseUS Todo Backup」でバックアップ【3.Home版で高速バックアップ】 6
「EaseUS Todo Backup Free」の画面。南京錠が付いている機能はFreeでは利用できない

 Homeで使えるが、Freeでは利用できないのは以下の通りだ。

  • バックアップと復元・保存のスピード
    (Freeは普通、Homeは速い)
  • Outlookメールのバックアップと復元
  • Eメールによる通知
  • プレ/ポスト・コマンド
  • オフサイトコピー(FTPによるアップロード)
  • イベントベースのスケジュールバックアップ
    (システム起動時、シャットダウン時、ログオン、ログイン時に実行)
  • 一部のファイルを除外してバックアップ
  • 永久保証の技術サポート
  • 他のPCへのシステムの移行
  • USBのBootable Systemの作成

このうち、

  • バックアップと復元・保存のスピード(Freeは普通、Homeは速い)
  • イベントベースのスケジュールバックアップ(システム起動時、シャットダウン時、ログオン、ログイン時に実行)
  • 他のPCへのシステムの移行

が気になる機能だ。

EaseUS® Todo Backup Free - Windows用の無料データバックアップソフト
【EaseUS(イーザス)公式サイト】Windows 11にもご対応!EaseUS Todo Backup Freeは無料であなたのデータをコンピュータ、ハードドライブ、ネットワーク、CD / DVDなどの複数の場所までもバックアップできるソフトウェアです。

バックアップファイルの圧縮率が変更できる

 Homeでは、バックアップするファイルの圧縮率が設定できる。Freeでは標準のみだったが、Homeでは「なし」「速い」と「高い」の4つから選べる。実際にシステムバックアップを実行した。いずれも、パソコンの149G分のデータをバックアップした時間と、システムバックアップのファイルサイズを記載した。

「EaseUS Todo Backup」でバックアップ【3.Home版で高速バックアップ】 9
Homeの画面。南京錠のアイコンがないためすべての機能が使える。バックアップファイルの圧縮もその1つだ
  • 「なし」
    46分21秒
    147Gバイト
  • 「標準」※Todo Backup Freeにて測定した値
    21分30秒
    89.1Gバイト
  • 「速い」
    17分20秒
    97Gバイト
  • 「高」
    35分59秒
    80.8Gバイト

 バックアップにかかる時間は、早い順番に、速い、標準、高、なしだ。またファイルは、大きい順に、なし、標準、速い、高、なしだ。両方の面ともに、なしは不利だ。「標準」か「速い」のいずれかがいいだろう。

イベントベースのスケジュールバックアップ

 イベントベースのスケジュールバックアップは、「イベント」が発生したときにシステムバックアップを実行する機能だ。

 このイベントには、「システム起動時」「シャットダウン時」「ログオン時」「ログオフ時」と、条件により「USBデバイス接続時」が設定できる。このシステム起動時はWindowsを立ち上げたとき、シャットダウン時はWindowsを終了したときだ。また、ログオン時は、ログオフ時は、Windowsを利用するユーザを切り替えるときに発生するイベントだ。

「EaseUS Todo Backup」でバックアップ【3.Home版で高速バックアップ】 11
Homeでは、「バックアップ方法」にて「イベントごと」が選べる

 人によっては、始業時にWindowsを起動し、就業時にWindowsを終了することもあるだろう。その場合は、問題ない。しかし、スリープを多用する場合、イベントベースのスケジュールでは対応できない。

システムバックアップのおすすめのスケジュール

 スケジュール設定のおすすめの1つは、システムの起動時にバックアップを実行するというものだ。システムバックアップはあくまでも、ソフトウェアの不具合によりパソコンが起動しなくなり、その復旧を簡単に素早くできることだ。システムの起動時、つまりWindowsを起動した時点ではソフトウェアによる不具合は起きていない可能性は高い。そのため、システムの起動時にシステムバックアップを実行するのが適切だろう。

 また、自分のパソコンの利用時間を考え単純に「毎日」にて「時刻」を複数設定するのもいいだろう。この場合、「バックアップを実行するためにスリープ状態から復帰」と「バックアップを実行するためスループ状態から復帰」「コンピューターがシャットダウンした場合、システム立ち上げ時にバックアップを再起動」のチェックは外す。

 このチェックを外すのは2つの理由がある。1つはスリープ状態から復帰してバックアップが終了しても、自動的にスリープ状態にならないことが多いこと。もう1つの理由は、パソコンを使っていないなら、そもそもバックアップを行う必要がないからだ。パソコンを使わなければ、ソフトウェアの不具合は起きない。わざわざスリープ状態から復帰させてバックアップを行う必要はない。

 これらを考えると、普段、パソコンを使っている時間帯をバックアップのスケジュールに設定したらいい。念のため、2回から3回設定した方がいいだろう。1回にすると、その時刻にパソコンが起動していなかった場合、その日にバックアップが実行されないためだ。

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バックアップを行う時刻の設定。1つではなく5個まで設定できる

システムクローン

 システムクローンは、パソコンに搭載するHDDやSSDを交換する際に使えそうだ。特徴的なのはクローンするのは、OSのみのという点だ。

 「SSD最適化」はクローン先がSSDの場合、SSDでWindowsを動作させるために最適化が行われる。その一方で「セクタバイセクタクローン」は、オリジナルとまったく同じ「セクター」までクローンする。「ポータブルWindows USBドライブを作成」は、USBメモリーにOSをクローンするモードだ。

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