処分するHDDから情報が漏えいを防ぐための破壊や分解の方法を紹介したが、マイナスドライバー1本で数分でできる方法がある。それは、HDDを密閉しているシールをはがし、内部の部品を壊すことだ。
HDDシールをはがして内部を破壊
HDDには、外側や裏側に金属製のシールが貼ってある。このシールは金属製で多少厚いが、マイナスドライバーで力を加えると簡単に破れる。そうすると、HDDの内部が見える。この穴にマイナスドライバーなどを入れて内部の部品を壊したり傷つけると、プラッタからデータを読み込むことが難しくなる。
マイナスドライバーは、コンビニや100円ショップでセットで販売されている。入手性に関しては、HDDのふたを閉めているトルクネジ用のドライバとは大違いだ。

Western Digitalは密閉シールが多い
この密閉しているシールだが、メーカーやモデルにより付いていない物もある。例えば手元にあるHDDは、Western Digitalが3つ、東芝とSeagateがそれぞれ1台ずつだ。そのうち、密閉シールがあるのは、Western Digitalの2台だけだ。また、Western Digitalは、裏面にも密閉シールが見られる。


あくまでもHDDの無効化 データは残っている
ここで紹介したように、シールをはがしてHDDのの封を開けSATA端子の破壊を行うと、もうHDDは使い物にならない。しかし、これらの方法はあくまでもHDDの無効化だ。実際にはHDDにはデータが残っている。そのため、HDDを処分する際は、
- データの消去ソフトで上書きを行い
- シールで封を開け
- 内部を壊して
- SATA端子を壊す
という手順を踏むとHDDからの情報漏えいのリスクが低くなるだろう。
データの消去ソフトだが、「ディスク消去ユーティリティ」がおすすめだ。

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