以前、スマートフォンやノートPCのカメラをシールや、開閉できる専用のカメラカバーを使用した。その後、専用のシールとより薄いカメラカバーを見つけたため試してみた。シールは専用のもので紙のシールよりも光を防ぐ、カメラカバーは薄くてノートPCのふたがしっかりしまった。
カメラをふさぐ理由
カメラはスマートフォンはもとよりノートPCにも設置されている。特にスマートフォンは、一般的なカメラとして使うメインカメラと、自撮りやテレビ電話で使うインカメラの2つがある。
このうち、スマートフォンのメインカメラは使うことが多いだろう。写真の撮影のほかに、QRコードを読み取るときに使っている。最近は、レジに備え付けられたQRコードを読み取ることで決済ができる店舗もある。
このようなカメラだが、ウイルスの感染などにより盗撮に使われる可能性がある。AndroidやiOS向けのアプリは、スマートフォンのどの機能を利用するのか厳格に管理されている。電話帳を読み取る、マイクを使う、カメラを使うなどだ。これは、ユーザの操作により無効にできる。このようにスマートフォンのアプリは、OSレベルでアプリからのカメラの使用を防げる。

しかし、Windowsにはそのような管理機能はない。また、スマートフォンであっても不具合やウイルス、攻撃の対象者にカメラの利用を許可をさせて悪用するという可能性もある。そのため、利用しないカメラはふさぐことが望ましい。

カメラをふさぐ「盗撮防止シール」
“スマートフォンのインカメラは使わない”ということで、これまで紙製の「ニチバン マイタック カラーラベル」でふさいでいた。しかし、これには問題がある。紙製なので、フチが擦れて白くなってしまう。また、ポケットに入れることが多いので温度により接着剤が弱くなりはがれやすい、シールのノリがスマートフォンに残ってしまうという欠点がある。

この欠点を解消したのが、「クラムワークス 盗撮防止シール 丸5mm PVC樹脂製」(BSR05C-70P)だ。マイタック カラーラベルとは異なり、カメラをふさぐために作られた製品。素材はPVC樹脂(ポリ塩化ビニル)。はがしてもノリが残らない。

しかし、直径が5mmのためガラスフィルムを装着した状態で貼るは難しい。ピンセットや爪楊枝などに乗せて貼るのがいいだろう。また、 盗撮防止シールは直径5mmのためカメラをふさぐには、ギリギリの大きさだ。そのため、カメラを起動しインカメラに切り替え、光が漏れていないか確認しながら爪楊枝などでシールの位置を調整した。



このような対策を行い、実際にインカメラで撮影してみたところ紙のシールよりも専用のシールの方が光を防いでいるのがはっきりと分かる。


この盗撮防止シールは、直径が5mmであり小さく感じる。しかし、これはフレームレスでほぼ全面ディスプレイの“ノッチ”があるスマートフォンを想定していると思われる。このノッチとは、ほぼ全面ディスプレイのだが、上部にある黒い帯の部分。ここには通話用のスピーカー、接近センサー、照度センサー、カメラが設置されている。このノッチはデザインの妨げになるため、なるべく細くなっている。ここに貼ってもディスプレイに干渉しないように直径5mmのシールになっているのだろう。
厚さ0.7mmのカメラカバー
このようにシールでカメラをふさぐと、いざ使おうとするとシールをはがさなければならない。スマートフォンのメインカメラがそうだろう。そこで役に立つのが、スライド式のカメラカバー。普段はふさいでおくが、撮影をするときだけカメラを見せるというものだ。

Amazon.co.jpに「WEBCAM COVER」という名称の商品が多く見られる。長方形で角が丸くなったもの、短辺が丸くなったもの、黒と白がある。なお、注文から到着まで1週間程度かかる製品があるが、中国から送られてくる可能性がある。
これまで使用していたカメラカバーは、厚さが1mm。ノートパソコンのカメラに設置したところ、ふたが完全に閉まらなかった。WEBCAM COVERに交換するとしっかり閉まる。ただ、ディスプレイが15.6型のノートPCのため、小型のノートPCだと閉まらなくなる可能性がある。カメラの使用頻度にもよるが、場合によってはシールを貼ってふさいだ方がいいだろう。
カメラカバーの典型的な使い方としては、スマートフォンのメインカメラがあるだろう。しかし、最近は複数のカメラが搭載されているスマートフォンもある。その場合、カメラカバーは利用できない。



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