光学3倍ズームのスマートフォン「ZenFone Zoom」。購入してから2年が経過したため、バッテリーが劣化した。待機させておくだけでも1日持たない。そのため、互換バッテリーを購入したが、純正、互換、模造がよく分からない。
純正、互換、模造の違い
バッテリーやプリンタのカードリッジやインクには、純正品、互換品、模造品という3種類が存在する物もある。純正品はメーカーが製造した安心して使えるものだ。
互換品は、純正品とは異なることを明示して、純正品と同等の性能が発揮できる事をうたっている。価格も安く半額程度で販売されていることもある。また、メーカー独自で対応する製品の動作確認を行い、パッケージに明記されている事もある。ただ、互換品を用いた場合、メーカーの無償保証やそもそも修理すら受け付けられない可能性が高い。
模造品は、純正品と見せかけた製品だ。互換品は純正品の30%から50%程度の価格で販売されている。この互換品を正規品に見えるようにコピーした製品だ。
Mukuzi ASUS zenfone zoom ZX551 ZX551ML Z00XS Z00XSB ZX550 互換バッテリー C11P1507 3.85V 2900mAh
現在、日本で販売されているほとんどのスマートフォンは、ユーザーがバッテリーを交換することは考慮されていない。そのため、分解するとメーカーの修理が受け慣れなくなる可能性が高い。
購入した互換バッテリーは純正品にそっくり
以下の写真の左は購入した“互換バッテリー”とされている製品。右は、ZenFone Zoomから外した純正バッテリーだ。違いは、互換バッテリーは左側の「ASUS」のロゴが隠されている、右下に製造年月日が印刷されていないという点だ。



以下はAmazonに掲載されている互換バッテリーの写真。「ASUS JAPAN株式会社」が「JAPAN 株式会社」。と書かれている。ASUSの文字やロゴが隠されている。

こうなると純正のバッテリーとほぼ同じだ。唯一、互換バッテリーには右下に製造年月が書いていないという違いがある。
正規品と同等な互換バッテリーはどのように流通したのか?
互換と純正バッテリー。文字の配置、ロゴ、使われているテープなど異なる部分が見当たらない。互換バッテリーどころか、純正バッテリーと同じだ。これほどそっくりな偽物を作るのは相当困難であり、そもそもZenFone Zoom程度の販売数で、偽物を作るとは考えにくい。また、精巧に作られた偽物のバッテリーなら、正規品だとして売るのだろう。
これらを考えると、互換バッテリーと記載されているが、正規の製品である可能性もある。例えば修理業者などから流出した製品かもしれない。流通の過程で、多くの在庫を抱えており、「ASUS」を隠して「互換バッテリー」として販売されているのかもしれない。
このZenFone Zoomのようなバッテリーは多く販売されているようだ。
Mukuzi ASUS zenfone zoom ZX551 ZX551ML Z00XS Z00XSB ZX550 互換バッテリー C11P1507 3.85V 2900mAh