数万円程度の特殊詐欺は警察に届け出がなされていない可能性

 教育評論家の尾木直樹氏(尾木ママ)が、ブログにて特殊詐欺に遭ったことをつづっている。被害額は28,000円と比較的少ない。尾木氏のように数万円程度の特殊詐欺の被害は、“これくらいの金額は届け出は面倒”と被害届を出していない可能性がある。

尾木直樹(尾木ママ)『不覚 不覚 ‼️PCハッキング詐欺にひっかかる!』
尾木ママ  振り込め詐欺なんかに絶対ひっかからない自信あったのにーー  先程見事にPCのハッキング詐欺にやられたのです!  フランス  🇫🇷  クロアチア🇭🇷…

 それは、警察庁の統計を計算すると推測できる。

 警察庁の統計による、特殊詐欺の2017年の認知件数は18,212件、被害額は394.7億円だ。認知された事件に限ると、1件あたりの被害額は217万円になる。これは、数百万円単位の被害額ではないと、被害届を出していないことが読み取れる。数万円や数十万円は、届け出が面倒だと放っておくことが多いのだろう。そのため、実際の特殊詐欺の件数と被害額は、この数倍あると考えられる。

警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ | ストップ、オレオレ詐欺
家族の絆で勝つ!ストップ、オレオレ詐欺。全国で被害が相次ぐ特殊詐欺対策のため、警察庁と杉良太郎さん率いるプロジェクトチームSOS47がオレオレ詐欺を始めとした特殊詐欺の手口や対策をご紹介。大切な人を守るために何が必要なのか、話し合ってみてください。