デスクトップでも快適なモバイルマウス「Microsoft Arc Mouse」

 外出先でノートパソコンを使う際に不便を感じることの1つは、ポインティングデバイス。これを補うためにモバイルマウスを探しても、小型で薄型のため手に合わない製品が多い。しかし、デスクトップパソコン用のマウスはかさばる。このような課題を解決したのが「Microsoft Arc Mouse」(Arc Mouse)だ。

Microsoft Arc Mouseとは?

 マウスの理想的な形は、長細く、手首側が高くなっている、というたまごを縦に切ったような形だ。しかし、このような形のマウスをカバンに入れるとかさばってしまう。

 この課題を解決したモバイルマウスがArc Mouseだ。Arc Mouseは、収納時は板状。しかし、使用時に曲げるとArc Mouseに電源が入る。これでアーチ状になるため、理想的なモバイルマウスとなる。

 Arc Mouseは、収納時の厚さはわずか14.3mmで、使用時に曲げると高さが33.4mm。現在、使っているロジクールのゲーミングマウス「G900」の高さは40mmだが、この差は気にならなかった。

モバイルマウスの「Microsoft Arc Mouse」。通常、板状になっている。この状態ではコンパクトに収納でき、電源は切れている
モバイルマウスの「Microsoft Arc Mouse」。通常、板状になっている。この状態ではコンパクトに収納でき、電源は切れている
Arc Mouseを曲げたとき。持ちやすい形になり、同時に電源も入る
Arc Mouseを曲げたとき。持ちやすい形になり、同時に電源も入る
奥はロジクールのゲーミングマウス「G900」、手前はArc Mouse。若干、G900の方がアーチ部分が高さがある程度だ
奥はロジクールのゲーミングマウス「G900」、手前はArc Mouse。若干、G900の方がアーチ部分が高さがある程度だ

Arc Mouseはデスクトップでも快適に使えるモバイルマウス

 モバイルマウスは、小型化されているため操作性が劣る。しかし、同じモバイルマウスでも、Arc Mouseはそれが感じられない。そのため、デスクトップでもモバイルでも快適に使える。

 例えば、仕事で使うのはノートパソコン1台という事があるだろう。しかし、マウスを使うのはオフィスだけ。しかし、Arc Mouseだとオフィスではデスクトップパソコン用のマウスと同じように快適に、外出時はモバイルマウスと同じようにかさばらず持ち歩ける。

 また、Arc MouseとパソコンをBluetoothでペアリングしていると、Arc Mouseを曲げてマウスの電源を入れるとパソコンの電源が入る。これはノートパソコンではなく、デスクトップパソコンで使うときに役に立ちそうだ。

 実際にArc Mouseを1か月程度、使ってみたが、デスクトップ用のマウスと同じように快適に利用できた。強いて言うなら、Arc Mouseのタッチパネルを用いたスクロールに慣れるまで時間が掛かる、普段使用しているマウスがサイレントクリックのため、音が気になるという程度だ。

もっと快適に使う方法

Webブラウザーの「戻る」ボタンを設定

 

 Arc Mouseを便利に利用するために「Microsoft マウス キーボード センター」をインストールすると便利だ。Arc Mouseは、Webブラウザーの戻るのボタンが付いていない。このMicrosoft マウス キーボードセンターにて、「三本指クリック」に「ブラウザーの戻るボタン」を割り当てると、Arc MouseでWebブラウザーの戻るが操作できるようになる。

 しかし、3本指クリックというのは分かりにくい。これは、3本の指で左右のボタンを同時にクリックするという操作。2本ならいいが、3本の指となると少々慣れが必要。しかし、マウスの左右同時クリックは、ほかのアプリで割り当てられている可能性があるため仕方がないだろう。

「Microsoft マウス キーボードセンター」。「三本指クリック」をクリック
「Microsoft マウス キーボードセンター」。「三本指クリック」をクリック
「全てのコマンドを表示」をクリック
「全てのコマンドを表示」をクリック
「ブラウザーの戻るボタン」を選択すると、3本指のクリックでブラウザーで前のページの戻るようにできる
「ブラウザーの戻るボタン」を選択すると、3本指のクリックでブラウザーで前のページの戻るようにできる

ソールを追加

 マウスを快適に使う方法として「マウスソール」を利用するという手がある。マウスソールとは、マウスとマウスパッドや机に接する部分に張ってあるシール上の部品。これを交換または、貼ることでマウスの滑りが良くなる。

 ソールは形や厚さなどによりさまざまな商品が販売されている。おすすめは、パワーサポートの丸形0.35mm厚(AS-43)。0.65mmなど厚いソールもあるが、Arc Mouseに貼るなら0.35mmの薄いソールが適切だ。

マウスソールは、机やマウスパッドと接する場所に貼る
マウスソールは、机やマウスパッドと接する場所に貼る

最大の欠点は価格だがデスクトップでもノートパソコンでも使えば良い

 Arc Mouseの最大の欠点は価格だ。2012年5月13日現在、Amazonでは7,998円だ。マウスとしては、高額だ。デスクトップパソコンを使っていると、モバイルマウスの稼働率は低いだろう。それなら、デスクトップパソコンでもノートパソコンでもArc Mouseを使うと、稼働率が上がる。これがArc Mouseの正しい使い方なのだろう。

 また、単四乾電池を採用している事も評価したい。このように薄型のデバイスは、専用の薄型のバッテリーを採用する事が多い。しかし、単四電池ならバッテリーが消耗しても、ふたを開けると簡単に交換が出来る。といっても、アルカリ電池を使用した場合、仕様上、1年となっている。乾電池を交換する頻度は少ないだろうだ。

Arc Mouseの電源は単三電池2本。これで約1年間使用できる。バッテリーの消耗を気にしなくていいので、5年程度は使うだろう
Arc Mouseの電源は単三電池2本。これで約1年間使用できる。バッテリーの消耗を気にしなくていいので、5年程度は使うだろう

Dell Bluetoothマウス WM615

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