いまや、何でもクラウドの時代。以前は、それぞれのサービスを専用のソフトで使っていた。しかし、クラウド化により、メール、カレンダー、メモ、SNS、写真管理などWebブラウザからサービスを利用することが多くなった。そうなると、Webブラウザを使う時間が長くなる。見やすいフォントに変更した方がいいだろう。
Windows 10 October 2018 Updateには「BIZ UDフォント」が含まれている。BIZ UDフォントを制作したモリサワは「Word、Excel、PowerPointといったOffice製品で使いやすい」としているが、Webブラウザのフォントに設定すると非常に見やすくなる。

Google Chromeのフォントの変更
Google Chromeのフォントの変更は簡単だ。
アドレスバーに
chrome://settings/fonts
と入力するとフォントの設定画面が開ける
「BIZ UDフォント」に設定したい場合は、「標準フォント」、「Seriftフォント」「Sans Serif フォント」「固定幅フォント」ともに、「BIZ UDPGothic」を選択する。
このうち、固定幅フォントにBIZ UDフォントを設定するのは気になるかもしれない。というのは、BIZ UDフォントは、文字により幅が異なるフォントだからだ。そのため、固定幅フォントではない。しかし、今までこの設定でレイアウトが崩れるようなことはなかった。固定の幅フォントが必要なWebページでは、その部分のフォントを変更するようになっているので心配ない。

各フォントの比較
そこで、WebブラウザのフォントをWindows 10 October 2018 Updateの「BIZ UDフォント」に変更して、Windows 7で採用された「メイリオ」とWindows 8.1の「游ゴシック」と共に見やすさを比較してみた。OSはWindows 10 October 2018 Update、ブラウザはGoogle Chrome(ベータ版:71.0.3578.44)、Googleで「BIZ UDPゴシック」をキーワードに検索をした結果だ。
以下は3つのフォントの特徴や感想などだ。人の好みや環境により変わるかもしれないが、わたしはBIZ UDPゴシックが一番読みやすいと感じた。
それもそのはずで、「BIZ UDPゴシック」の“UD”はユニバーサルデザインのこと。さらに、一般的に明朝体とゴシック体では、ゴシック体の方が読みやすいとされている。
メイリオ

ほかの2フォンと比べると線の太さは中。小さい文字も読みやすい。
游ゴシック

ほかの2つのフォントと比べると線が細い。そのためか、文字が小さいWebサイトの概要が読みにくい。Webブラウザには向いていないように思える。
BIZ UDPゴシック

ほかの2つのフォントよりも線が太くて読みやすい。さらに、小さい文字でも潰れていない。